楽器紹介
マンドリンはいちじくを半分に切ったような形の胴体に、フレット付きの指板がついている楽器です。8本の弦がありますが、2本ずつ同音に調弦されるので、実質、4本の弦だと見ることができます。調弦は上からE、A、D、G(ミ、ラ、レ、ソ)となっており、ヴァイオリンと同じです。
弦は金属製で、ピックで撥いて音を出します。音符の頭だけ音を出すスタッカート奏法によって短い音を、同一音を高速で反復させるトレモロ奏法によって、長い音を表現します。
音色は多彩で、低音部は比較的やわらかくやさしい音色を、高音部は華麗で透き通った音色を持っています。
主に主旋律を担当する1stマンドリンと、対旋律などを担当し、曲に深みや豊かさを与える2ndマンドリンの2パートに分かれます。
通称マンドラと呼ばれるマンドリンをひとまわり大きくしたような楽器です。楽器の構造はマンドリンとほぼ一緒。調弦はドリンの1オクターブ下のG、D、A、E(ソ、レ、ラ、ミ)です。オーケストラにおけるヴィオラやチェロを併せ持つような役割を果たします。
その音色は優しく、柔らかく、そして暖かみがあり、マンドリンをも凌ぐ最も豊かな表現力を持つ楽器と言えるかもしれません。
マンドリンオーケストラ中では中音域を担当します。カバーする音域の広さから、主旋律と対旋律を一度に担当する事もあり大変ですが、とても重要なパートです。
チェロやセロと呼ばれ、マンドラよりもさらに大きい楽器です。調弦は上の2楽器と異なり、上からA,D,G,C(ラ、レ、ソ、ド)となっており、オーケストラに用いられるヴァイオロンチェロと同じです。
大きなボディは響きが良く、独特の深みある音色で、力強さを感じさせます。また、鋭いアクセントの表現にも長けているので、打楽器の入らない合奏では打楽器的な役割も果たします。
チェロの奏でる腹の底にズーンとくる低音に、あるOBはこの楽器を「間違った楽器」と評しました。しかし、その間違い加減が絶妙だと言って、この楽器にハマる人もいます。
合奏においては低音域を担当し演奏に厚みや迫力を与えます。
通称、ベース。上の3楽器に比べるとかなりメジャーな楽器でしょう。オーケストラやブラスバンドに用いられるものと同じです。弓で弦を擦って音を出します。
音色は同じ低音でもマンドロンチェロとはかなり性格が異なり、優しい印象を受けます。
合奏に厚みを持たせるパートと言えます。マンドリンオーケストラ中最低音の楽器であるので、この楽器が有ると無いとでは、演奏の雰囲気がかなり変わるように思われます。
これも有名な楽器です。六本の弦を指(爪)で撥いて音を出します。調弦は上から、E、B、G、D、A、E(ミ、シ、ソ、レ、ラ、ミ)です。ナイロン弦、銅巻き弦など異なった音色を持つ弦が6本もあるため、様々な音色を奏でる事ができます。
マンドリンオーケストラの中では和音、アルペジオ(分散和音)による伴奏を受け持ちます。また、ギターは独奏楽器としても使われる楽器なのでマンドリンオーケストラの中でも独奏を受け持つことがあります。おいしいです。
当部唯一の管楽器です。あまり下手な解説を加える必要は無いと思います。
このパートを持っているマンドリンクラブは、うちの他にはあまりないでしょう。マンドリン1stと一緒に主旋律を担当したり、フルートソロでおいしいところを持っていったりします。